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【初学者必見】公認会計士試験、短答式のボーダーとは?分かりやすく徹底解説!

2025年5月26日

公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験の2つで構成されています。その最初の関門である短答式試験の合格ボーダーについて、分かりやすく解説します。

短答式試験とは?

短答式試験は、年2回実施(12月の第Ⅰ回、翌年5月の第Ⅱ回)されるマークシート方式の択一式試験です。以下の4科目が出題されます。

短答式の出題科目

  • 企業法(100点)
  • 管理会計論(100点)
  • 監査論(100点)
  • 財務会計論(200点)

これらの科目で、基礎的な知識を幅広く問われます。短答式試験に合格すると、次のステップである論文式試験に進むことができます。

2025年12月から短答式試験が変わる

最終的な短答式試験の変更は、2025年6月に確定しますが(試験実施団体から発表される)、早い段階からその概要を押さえておきましょう。
参考【公認会計試験】令和8年短答Ⅰ回試験から変更に!配点、試験時間など徹底解説

短答式
【公認会計試験】令和8年短答Ⅰ回試験から変更に!配点、試験時間など徹底解説 | みんなの解答速報
【公認会計試験】令和8年短答Ⅰ回試験から変更に!配点、試験時間など徹底解説 | みんなの解答速報

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合格ボーダーとは、短答式試験の合格基準のこと

この短答式試験の合格基準のことを「合格ボーダー」と呼びます。

短答式試験の合格ボーダーは、総得点の約70%が目安とされています。ただし、実際のボーダーは試験の難易度や受験者の得点状況により変動します。

また、1科目につきその満点の40%未満の得点がある場合、不合格となる可能性があります1

過去の合格ボーダーの推移

以下は、過去の短答式試験における合格ボーダーの推移です。

年度第Ⅰ回ボーダー第Ⅱ回ボーダー
令和4年(2022年)68%73%
令和5年(2023年)71%69%
令和6年(2024年)75%78%
令和7年(2025年)72%-

このように実施回によりボーダーが変動するため、短答式試験後に実施される大手スクールの解答速報でボーダー予想を参考にして、論文対策に進む、あるいは次回の短答式試験で合格を目指すなど、対策が変わってきます。

解答速報

ボーダーが変動する理由

合格ボーダーは以下の要因により変動します。

ここがポイント

  • 試験の難易度 問題が易しいとボーダーが上がり、難しいと下がる傾向があります。
  • 受験者数と得点分布 受験者の得点分布により、ボーダーが調整されることがあります。
  • 合格者数の調整 論文式試験への進出者数を調整するため、ボーダーが設定されます。

詳しく見ていきましょう。

試験の難易度

公認会計士試験の短答式は、年度や試験回によって問題の難易度にばらつきがあります。公平性を保つため、試験の相対的な難しさに応じて合格基準が調整されるのです。

資格娘
資格娘

受験者全体の実力に対して、試験問題がどれほど難しかったかが大きく影響します

受験者数と得点分布

ボーダーラインの決定には、受験者全体の得点分布も重要な要素です。仮に多くの受験者が高得点を取った場合、平均点が上がるためボーダーも引き上げられる傾向にあります。

一方、得点が低めにばらける場合は、全体のレベルに合わせてボーダーが下がることもあります。このように、単なる得点だけでなく「全体の中での位置づけ」が合否に関わるのが短答式試験の特徴です。

合格者数の調整

短答式試験の合格者数は、その後の論文式試験とのバランスも考慮して調整されます。

論文式試験の会場や採点体制には限りがあるため、一定数の合格者に抑える必要があるのです。受験者のレベルが高くても、想定人数を超えるとボーダーが引き上げられることがあります。

逆に、レベルが低くても合格者が少なすぎると判断されれば、ボーダーを引き下げることもあります。つまり、試験制度全体の設計上のバランスがボーダーに影響します。

効率的な学習のポイント

ここがポイント

  • 全科目をバランスよく学習 特定の科目で40%未満の得点を取らないよう、全科目を均等に学習しましょう。
  • 過去問の活用 過去の出題傾向を把握し、頻出分野を重点的に学習することが効果的です。
  • 模擬試験の受験 模擬試験を受けて、自分の得点力を確認し、弱点を把握しましょう。

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全科目をバランスよく学習

公認会計士の短答式試験では、1科目でも極端に低い得点(満点の40%未満)を取ると、総合得点が合格ラインを超えていても不合格になる可能性があります。

そのため、苦手科目の放置は厳禁です。得意科目を伸ばすことも大切ですが、全体の底上げを図ることが合格への近道です。4科目それぞれにバランスよく時間を配分し、基礎から応用まで段階的に理解を深めていく姿勢が求められます。

過去問の活用

過去問は、試験対策における最も有効な学習素材の一つです。出題傾向や頻出テーマ、ひっかけ問題のパターンなどを知ることで、実際の試験への対応力が格段に向上します。

また、間違えた問題は繰り返し復習し、自分の弱点を明確にしましょう。過去問演習を通じて「出る問題に集中した効率的な学習」が可能になります。最低でも直近5回分は何度も解き直すことをおすすめします。

模擬試験の受験

模擬試験は、現時点での実力を客観的に測る重要な機会です。本番と同じ時間配分や出題形式に慣れることで、試験当日のパフォーマンスを高めることができます。

模試の結果から得点が足りない科目や分野を把握し、学習の軌道修正を図ることが可能です。特に直前期には、複数の模試を受験して自信と実戦力をつけることが重要です。結果の点数以上に、分析と復習が合格へのカギとなります。

まとめ

公認会計士試験の短答式試験は、合格ボーダーが年度や試験回によって変動しますが、総得点の70%前後が目安とされています。

全科目をバランスよく学習し、過去問や模擬試験を活用して、合格を目指しましょう。

  1. 金融庁、合格基準について ↩︎

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